— サポートに直接聞いて分かった「最初からMT5でOK」という結論 —
StrategyQuant X(以下、SQX)を使い始めたとき、
「MT4エンジンで作るべきか? それともMT5エンジンか?」という点で迷ったことないですか?
私はないです!
しかし使い慣れてくるうち、どっちがいいのか?とか疑問には思います。
私は最初からバックテストのこともあるのでMT5のエンジンを使っていたのですが公式のYOUTUBEでいつもMT4のエンジンは使ってます。
なので一旦SQXのサポートに問い合わせてやり取りを重ねてみました。
結論としては「最初からMT5で作っておけば間違いない」
※MetaTrader5 (hedged)を使う。
という答えに行き着きました。
この記事では、その流れと理由をできるだけシンプルに紹介します。

SQXサポートに問い合わせてみた
まず私が送った質問はこうです。
「Data → Trading Engine」でMT4とMT5を選ぶ項目がありますが、
これって単に出力ファイル形式(.mq4 / .mq5)を決めるだけなんですか?
それとも内部の処理に違いがあるんでしょうか?
この質問に対して、StrategyQuantサポートのMartinaさんから次のような返信がありました。
MT4とMT5は異なるエンジンであり、MT4は古く一部のMT5機能をサポートしていません。
MT5で作ったEAをMT4に移すよりも、MT4からMT5に移す方が問題が出やすいです。
もしMT4のEAをMT5で動かすなら、SQXやMetaTraderで再度バックテストして確認してください。
つまり、SQXは内部的にMT4とMT5をまったく別の仕組みとして扱っているということです。
MT4のエンジンで作ったEAをMT5形式に出力することはできますが、
動作が完全に一致するとは限らない。
ここが大きなポイントでした。
そしてMT4で運用を考えているのならMT4のエンジンを使ってくれとのことでした!
しかし私が訪ねたいことはMT4で作ったエンジンならMT5用の出力出来ても使いものにならないのかという疑問です。
なので何度かやり取りするうちに2人で結論がでました。
Hello SUGIHARA,
thank you for your patience.
I am attaching excel with comparisons.
If not necessary, I would recommend to move to MT5 completely, as it is a more complex engine with many features that MT4 does not have. Also it is still further developed.
The consensus recommendation for future-proofing and robustness is to develop the strategy first in MQL5 (for MT5) and then, if necessary, port it back to MQL4 (for MT4).
This approach is generally better because you code for the more capable platform first, ensuring your strategy can use the best features available. Downgrading involves removing complexity, which is easier than adding missing functionality.
Let me know if you have any further questions.
Kind regards,
Martina Sartorisova
StrategyQuant Team
です。
日本語訳は
比較表(Excelファイル)を添付しました。
特別な理由がない限り、完全にMT5へ移行することをおすすめします。
MT5はMT4よりも高度で多機能なエンジンであり、現在も開発・アップデートが続けられています。
将来性と堅牢性を考慮した「業界の共通見解」としては、
まずMQL5(MT5用)で戦略を開発し、必要であればMQL4(MT4用)へ移植する方法を推奨しています。このアプローチの方が良い理由は、
「機能の豊富なプラットフォーム(MT5)」を前提にコードを設計しておくことで、
利用可能な最良の機能を活用できるからです。もし後でMT4向けに移行する場合は、不要な機能を削る方向(ダウングレード)になるため簡単ですが、
逆にMT4からMT5へ機能を“追加して対応させる”のは難しいのです。

そして添付のエクセルをざっくり翻訳すると下記のような感じになります。
| 項目 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| ポジション管理 | チケット単位(Hedgingのみ) | ポジション単位(Netting / Hedging両対応) |
| バックテスト精度 | 1分足ベース | ティックデータベース(より正確) |
| 対応銘柄 | FX・CFD中心 | 株式・先物・債券などマルチアセット対応 |
| セッション管理 | 手動で設定が必要 | 自動で市場時間を認識 |
| 開発状況 | 更新停止 | 継続的に開発・機能追加あり |
そしてMartinaさんの最終コメントが、すべてをまとめてくれました。
If not necessary, I would recommend to move to MT5 completely,
as it is a more complex engine with many features that MT4 does not have.
Also it is still further developed.(特別な理由がない限り、完全にMT5へ移行することをおすすめします。
MT5はMT4にはない多くの機能を持ち、現在も開発が続けられています。)
つまり、「MT5は上位互換であり、MT4よりも正確・安定・将来性がある」というのが公式の立場です。
実際にやり取りして分かったこと
やり取りを通して私が感じたのは、
SQXの「Trading Engine」は単なる出力形式ではなく、
EAを生成・テストする内部エンジンそのものを切り替える設定だということ。
そして、MT5の方が:
- 機能が多い
- データが正確
- 継続的に開発されている
- 将来的にも安心して使える
これらを考えると、
MT4口座を使っている人でも、EA開発はMT5エンジンで行うのがベストという結論になります。
① Hedged(ヘッジ口座)
同じ銘柄で「買い」と「売り」を同時に保有できるタイプです。
複数ポジションを個別に管理するので、両建てやナンピンが可能です。
MT4と同じ仕組みで、個人トレーダー向けのFX口座に多く採用されています。
② Netted(ネット口座)
同じ銘柄では常に1つのポジションしか持てません。
反対方向の注文を出すと、既存のポジションが相殺または反転されます。
株式・先物などの取引所方式に近く、機関投資家向けです。
ようは
- Hedged口座:自由度が高く、複数ポジションや両建てが可能。裁量・自動売買ともに柔軟な取引ができる。
- Netted口座:1銘柄につき1ポジションのみ。シンプルだが制約が多く、株や先物のような「純粋なポジション管理」に向く。
こんな感じですかね。
自由にトレードしたいならHedged、
シンプルで厳密な管理をしたいならNetted。
まとめ
初心者のうちは「自分のブローカーがMT4だから、SQXでもMT4で作ろう」と思いがちです。
でも、実際にサポートへ問い合わせ、比較資料を見てみると、
MT5の方が正確で、将来的にも安定した選択肢であることが分かりました。
SQXでEAを作るなら、最初からMT5エンジンで始めておくのが間違いない。
もし将来的にMT4で運用したくなっても、MT5で作った戦略を簡略化して出力できます。
逆にMT4で作ったものをMT5に合わせる方がずっと難しいです。


