SQX(StrategyQuantX)の本質とは?単体EAではなく“ポートフォリオ”で勝ち続けるという考え方

SQXを使うメリット

「最強EA」は幻想。勝ち続けるのは“仕組み”を作る人だけ

SQX(StrategyQuantX)は、世界中のトレーダーが利用している「EA自動生成ツール」です。
プログラミングの知識がなくても、数百・数千ものEA(自動売買プログラム)をAIが自動で作成してくれます。

しかし勘違いしてはいけません。
SQXは「爆益EAを一発で作る魔法のツール」ではなく、
統計的に安定して勝ち続ける“仕組み”を構築するためのツールです。

この記事では、その“本質的な使い方”を実例を交えて解説します。


SQXは「最強EAを探す」ツールではない

SQXを使えば、数えきれないほどのEAを作ることができます。
しかし「たまたま勝ったEA」を選んでも、それは一時的な幸運にすぎません。

本当に重要なのは、“小さく勝つEA”を複数組み合わせて、全体で大きく勝つという考え方。
これは投資の世界でいう「リスク分散」と同じ原理です。

たとえばこんな構成を考えてみましょう。

  • EURUSDでブレイクアウトを狙うEA
  • GBPUSDでレンジ逆張りを行うEA
  • USDJPYで時間帯を活かすEA

それぞれの得意相場が異なるため、
どんな市況でも“誰かが勝っている”状態を作ることができます。
これが「ポートフォリオ運用」の考え方です。


MT5で取得した実際のバックテスト結果

こちらは、実際にSQXで生成したEAのバックテスト結果です。

👉 バックテスト損益曲線

今回紹介するEAは、2023年9月から2025年9月までの2年間を対象にバックテストを行いました。
バックテストの対象はMetaTrader5(MT5)環境で、信頼性の高いヒストリカルデータを使用しています。

このEAのロジックは、

「週足終値を基準にしたクロス判定でトレンド転換を狙う、Heiken Ashi+線形回帰ベースの順張り型ブレイクアウト戦略」

です。

つまり、週単位でのトレンド転換を捉えながら、
Heiken Ashiでノイズを除去し、線形回帰(Linear Regression)を使ってトレンドの方向を精密に分析。
そのうえで、明確なブレイクアウトが発生したタイミングでエントリーする、順張り志向のスマートな戦略となっています。

ギザギザしながら右肩上がりとなっております。

自分で作成するからこそこのようなリアルなEAが完成します。

👉 レポート統計情報

  • プロフィットファクター:1.30
  • シャープレシオ:1.61
  • 最大ドローダウン:4.7%
  • 勝率:約35%(損益比率型)

このEA単体でも年間+1000ドルほどの利益を出しています。
派手さはありませんが、ロジックが分かっていることに加え世界でこのEAを使っているのはあなた一人です。


まさにポートフォリオの“基盤EA”として優秀です。


相関を外せば、ポートフォリオが安定資産に変わる

トレードの世界で見落とされがちなのが「相関(Correlation)」です。
複数のEAが同じタイミングで負けると、どれだけ優秀でも資金は減ります。
だからこそ、“一緒に沈まないEA”を選ぶことが最重要になります。

もし相関の低いEAを3つ組み合わせられたら、
勝率が単純に3倍になるわけではありませんが、
負ける確率が劇的に下がり、資産曲線は驚くほど滑らかになります。

統計的に言えば、相関係数が0.2以下のEAを組み合わせると、
ドローダウンは半分近くまで減少し、リスクを抑えたまま利益を増やすことが可能です。

ヒント!

後述しますが、相関関係を調べる方法はいくつかあります。
SQX(StrategyQuantX)の内部ツールでも確認できますが、
StrategyQuant(ストラテジークォンツ)社が提供している「Quant Analyzer(クォンツアナライザー)」を使えば、さらに詳細な相関分析が可能です。

第1部:インストール編→Quant Analyzer(クアント アナライザー)を使って途中からナンピンを分析してみた!
動画 公式サイトの紹介 Quant Analyzer(クァント アナライザー)のダウンロード先は下記リンクより行えます。 URL インストール方法 「Free Version」 を選択。 名前とメールアドレスを入力してその下の「Create

Quant Analyzerは単体(無料)でも利用でき、
SQXを持っていない人でも自分のEAのバックテスト結果を読み込んで、
EA同士の相関やポートフォリオ全体の安定性を簡単にチェックできます。


EA組み合わせ例(低相関ポートフォリオ)

EA名通貨ペアロジックタイプ年間利益相関係数
EA①EURUSDブレイクアウト+10000.1
EA②GBPUSDレンジ逆張り+8000.2
EA③USDJPY時間帯トレード+12000.0

このように、方向性やロジックが異なるEAを組み合わせることで、
安定性と再現性を両立した運用が可能になります。
最初は3〜4本のEAから始めるのが現実的でおすすめです。


SQXを活かす具体的ステップ

SQXで堅牢なポートフォリオを作る流れは非常にシンプルです。

  • Builder(ビルダー)でEAを大量生成
     通貨ペア・時間軸・インジケーターを変えながら数百本を自動生成。
  • Retester(リーテスター)で検証
     異なる期間・スプレッド条件で再テストし、過剰最適化を排除。
  • Portfolio Master(ポートフォリオマスター)で分析
     複数EAをまとめてテストし、全体のバランスと収益曲線を確認。

この流れで、統計的に強いEAを抽出して組み合わせることで、
“長期的に資金が増え続けるシステム”を作ることができます。


Quant Analyzerでもできる相関分析

「SQXを持っていない」という方でも大丈夫です。
StrategyQuant社が提供している「Quant Analyzer(クアンタナライザー)」を使えば、
既にお持ちのEAでも同様の分析が可能です。

このツールは無料で利用でき、
MT4/MT5のバックテストレポート(HTMLまたはCSV)を読み込むだけで、
EA同士の相関分析やポートフォリオシミュレーションが行えます。

普段はあまりトレードしないEA同士でも、
相関が低ければ“組み合わせる価値のあるシステム”に変わります。
つまり、勝てるEAを探すより「噛み合うEA」を見つける方が早いのです。


SQXは“爆益”ではなく“安定”で勝つツール

  • SQXは「単体の爆益EA」を作るためのツールではない。
  • 目的は“負けないEAを複数組み合わせる”ことで、リスクを抑えて利益を積むこと。
  • 相関の低いEAを3〜4本選び、ポートフォリオ化するのが最も効果的。
  • SQXがなくても、Quant Analyzerを使えば同様の分析は可能。

EAを「投機ツール」としてではなく、
“資産を守りながら育てる仕組み”として扱う。
それがStrategyQuantXを本当に使いこなすということです。