Custom Projectは非常に強力で便利な機能ですが、その反面「落とし穴」や「注意点」もあります。
この記事では、特に初心者がつまずきやすいポイントを中心に、Custom Projectのデメリットをわかりやすくまとめました。
❗️Custom Projectの主なデメリット
長時間の連続稼働が前提
Custom Projectは、「一気にまとめて作業を進める設計」になっています。 Builderのように、途中で止めたり確認しながら進めるのは難しいんです。
実際には、1回のプロジェクトで数日ずっとパソコンを動かしっぱなしにする必要があります。
※PCのスペックに依存します。
たとえば寝てる間や出かけている間に回す、といった使い方になるのですが、 もしあなたが普段使っているパソコンでCustom Projectを動かしてしまうと…
- 他の作業(ネット、動画、仕事)とぶつかってパソコンが重くなる
- 熱がこもってフリーズやクラッシュの原因に
- 最悪の場合、処理が止まって何も結果が残らないことも
こうした理由から、Custom Projectは「専用PC」や「VPS(仮想サーバー)」で回すのが現実的です。
特に長時間の連続稼働が前提になるため、信頼性の高い環境で運用する必要があります。
設定ミスが致命的
Custom Projectでは、設定次第で動きが大きく変わります。 ほんのちょっとした条件のミスが、想像以上に大きなトラブルを引き起こすことがあります。
たとえば、
- フィルター条件が厳しすぎて、良い戦略まで全部除外されてしまう
- 戦略生成のパラメータが極端すぎて、役に立たないEAを何千本も量産してしまう
- 意図せず同じタスクをループしてしまい、無駄な計算を延々と繰り返す
さらに、Custom Projectは「自動で全部やってくれる」設計なので、 気づいたときにはすでに処理が数万件進んでしまっていた……ということも。
その結果:
- 時間もPCリソースもムダになる
- 途中で修正するにはすべてのプロセスを止めて最初からやり直し
- ログが大量すぎて、どこが悪かったか調べるのも一苦労
これを防ぐためには、いきなり本番設定で回すのではなく、 まずは「テスト用の軽いプロジェクト」で様子を見るのが鉄則です。
小さく試して、問題なければ徐々に拡張。 この段階を踏むだけで、致命的な設定ミスのリスクは大きく減らせます。
高スペックPCが求められる
Custom Projectは、大量の戦略を同時に生成・再テスト・最適化・フィルタリングといった処理を一気に行います。そのため、PCのスペックにかなりの負荷がかかります。
特に注意すべきは以下の点です:
- RAM(メモリ)使用量が非常に大きい
- 実務レベルでは32GB以上をは用意したい!
※64GB以上の物を用意してスピードはかわりません。
- 実務レベルでは32GB以上をは用意したい!
- CPU性能が処理スピードに直結
- Core i5やRyzen 5クラスだと処理に時間がかかる場合あり。
- 並列処理が多いため、マルチコア性能(8コア以上)が重要です。
- VPSの場合は注意が必要
- VPSで使う場合、仮想CPUの性能が不明確なこともあります。
- 安価なVPSでは処理が途中で止まる、遅いなどの問題が出やすいです。
- SSD容量にも要注意
- Custom Projectで生成されるバックテストデータやログはかなりの容量を使います。
- 最低でも512GB以上のSSD推奨(HDDは非推奨)
もし、古いPCやメモリ8GB以下のマシンで回そうとすると、
- SQXがフリーズする
- 処理が途中で止まる
- 戦略の一部だけが保存される といったトラブルに見舞われる可能性があります。
→ 長期間・高精度で安定運用するなら、PC環境の強化はほぼ必須です。
覚えることがとにかく多い
Custom Projectは、まさに
“やりたいことが何でもできる”万能ツール。
そのぶん、設定や操作に関しては覚えるべきことがとても多いのが現実です。
たとえば、
- どのタスクが何をするものなのか(Build、Retest、Filter、Optimizeなど)
- タスク同士をどうつなげれば、効率よく動くのか(順番や依存関係)
- 各フィルターの条件設定(何を基準に戦略を残すか、など)
- Javaで書かれた「スニペット(小さなコード片)」の基本的な使い方
さらに、実際に動かしてみてエラーが出た場合、 「何が原因か?」「どこを直せばいいのか?」を自分で調べる必要もあります。
これは、単にボタンをポチポチ押すだけの作業ではなく、
ロジックを理解し、試行錯誤しながら進める“設計者の仕事”
に近いものです。
そのため、SQXに不慣れな初心者にとっては、 Custom Projectだけがまるで“別のソフト”のように感じることもあるでしょう。
ただし逆にいえば、ここを突破できれば「SQXを本当の意味で使いこなせる」状態になれます。
本格的に自動売買に取り組みたいなら、避けて通れない学習ゾーンとも言えるでしょう。
✅とはいえ、だからこそ価値がある
Custom Projectは一見ハードルが高いものの、乗り越えた先には
- 手作業からの解放
- 安定したEA生成ルーチンの確立
- 検証&改善の仕組みが手に入る
という大きなリターンがあります。
“本気で自動売買をやるなら、避けて通れない道”として、
覚悟を決めて少しずつチャレンジしてみてください。


